「PEST分析」によって、自社の製品サービスを取り巻く外部環境（政策・経済・社会・技術）を把握できている

PEST分析とは「何か」について理解する

自社の製品やサービスを取り巻く外部環境は、常に変化し続けています。政治の動向、経済情勢、社会的なトレンド、新しい技術の進歩など、事業に影響を及ぼす要因は多岐にわたります。これらの外部環境の変化を的確に捉え、適切な対策を立てることが、企業の持続的な成長には欠かせません。

そこで役立つのが「PEST分析」です。PEST分析では、外部環境を「法・政策」「経済・市場」「社会・文化」「技術革新」の4つの側面から分析する「ビジネスフレームワーク」を使用します。

PEST分析によって、自社の製品サービスに影響する4つの「外部環境」を知る

PEST分析では、前述の4つのポイントで、自社の製品サービスに影響を与える「外部環境」を分析します。自社がおかれている立場を、多面的に把握することでどのような課題があるのか、そしてデジタルマーケティングではどのような行動をすべきかを判断します。

PEST分析を、実際にやってみるときの実行ステップ

インターネットを駆使して「法・政策」「経済・市場」「社会・文化」「技術革新」について収集します。政府統計、専門誌、業界レポート、ニュースなどを情報源として活用しましょう。以下のサイトでは政府が公開している業界データを無料で読むことができるため、おすすめです。

情報通信白書：https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/hakusyo/index.html
ものづくり白書：https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/index_mono.html
中小企業白書：https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/index.html

STEP1で集めたデータをもとに、「法・政策」「経済・市場」「社会・文化」「技術革新」の4つの分野に分けて、それぞれの観点から製品サービスに与える影響を詳しく考察します。

「フレームワーク」を使って分析したものから、自社および製品サービスが置かれている「立場」を見極めます。その環境を踏まえて、デジタルマーケティングにおいてはどのようなアピールをすべきかを考案します。

例えば、

• 法改正によって起こる業界への影響をテーマとしたSEO記事コンテンツを作成する
• 市場縮小・競合激化などが見られれば、サイトで訴求するベネフィットや、ターゲットを見直す
• AIなどの技術が急速に普及しているのであれば積極的にサービスに取り入れる

などが考えられます。

このようにPEST分析を活用することで、外部環境の変化を先読みすることができ、デジタルマーケティングにおいても適切な取り組みを実行することができます。また、製品サービスの改善や新規事業の「芽」を発見する手がかりにもなります。

さらに、「SWOT分析」も一緒に行うことで、自社および製品サービスの「強み・弱み」を複眼的に知ることができるため、デジタルマーケティングをこれから始めるといった際には、ぜひ併せて取り組んでみましょう。