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ホームページ制作のスケジュールは、どう立てる?注意点・ポイントも紹介

「ホームページを新しくしたいけれど、どのくらい時間がかかるのだろう?」
「スケジュール通りに進めるためには、どんなポイントに注意すれば良いのか?」

自社のWebサイトをリニューアルしようと考える場合、このような疑問が頭に浮かぶのではないでしょうか?
ホームページ制作は、企業のブランドやビジネス成果に直結する重要なプロジェクトです。
しかし、制作スケジュールを適切に立てずに進めてしまうと、想定外の遅延や追加コストが発生した上に、期待する成果が得られないということも少なくありません。

特にBtoB企業では、ホームページは顧客との最初の接点であり、問い合わせや商談の数を左右する重要な役割を担います。だからこそ、明確なスケジュール設計とタスク管理が成功のカギを握るのです。

本記事では、ホームページ制作を制作会社へ外注する際の、ホームページ制作のスケジュールの立て方を中心に、注意すべきポイントや効率的に進めるためのコツを解説します。

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ホームページ制作の一般的なスケジュール

ホームページ制作は、オンライン上で企業やブランド、商品・サービスの存在感を示し、売上アップのために重要なプロジェクトだといえます。
ただ、明確なスケジュール設計を行わずに着手してしまうと、進行が遅れたり想定外のコストが発生したりしてしまうことがあります。

ここでは、一般的なホームページ制作のスケジュールの流れと、各フェーズのポイントを解説します。

ホームページ制作の主なフェーズ

ホームページ制作は、以下のようなフェーズに分けて進行することが一般的です。

1.要件定義・ヒアリング(1から2週間)

まずは、ホームページ制作の目的(例:問い合わせ増加、ブランド認知向上)を明確にし、誰に向けたサイトなのか、ターゲットを明確にすることが重要です。
その上で、必要なページ数やコンテンツ内容、システム要件を洗い出し、要件を整理する必要があります。

このために、制作会社からヒアリングを受けることになります。
このフェーズに大体、1から2週間かかります。

2.設計・構成(2から4週間)

要件定義が済んだら、もう少し詳細な設計・構成のフェーズに入っていきます。
サイトマップの作成、ページごとのレイアウトを設計したワイヤーフレーム作成、デザイン方針としてカラーやフォント、ビジュアルイメージを決めていきます。

このフェーズに大体、2から4週間かかります。

3.デザイン作成(2から6週間)

ビジュアルイメージが固まれば、デザイン作成のフェーズです。
サイト全体の基盤となるトップページのデザインを決定し、さらに下層ページデザインを決定します。
Web制作会社が提案したデザインに、フィードバックを行い、修正してもらいます。

このデザイン作成のフェーズに大体、2から6週間かかります。

4.コーディング・開発(4から8週間)

デザインをもとにWeb上で動作する形に変換するのが、コーディング・開発フェーズです。
問い合わせフォームやEC機能などの実装も、このフェーズで行います。

このフェーズには大体、4から8週間かかります。

5.テスト・確認(1から2週間)

コーディング・開発が済んだら、意図した通りに正しく動作するかどうかをPCやスマホ、タブレットなど各デバイスで動作チェックするテスト・確認するフェーズに移ります。
このタイミングでバグ修正などを行います。

このフェーズに大体、1から2週間かかります。

6.公開・運用開始(約1週間)

修正とチェックが終わったら、ホームページを公開し、運用フェーズに入ります。
スムーズな運用のため、更新・保守の担当者を明確にしておきましょう。

ホームページの規模別スケジュール例

ホームページ制作は、規模や目的によって必要な時間が大きく異なります。
以下は、規模別スケジュールの一般的な目安です。

・大規模サイト(100ページ以上): 約8ヵ月
・中規模サイト(30~100ページ): 約4から6ヵ月
・小規模サイト(2~20ページ): 約2から3ヵ月
・ランディングページ(LP・1ページ): 約1ヵ月

ホームページ制作でスケジュールを管理する重要性

ホームページ制作は多くの工程から成り立ち、各ステップが連携して初めてスムーズに進みます。そのため、全体像を把握し、適切に管理するスケジュール設計がプロジェクト成功の鍵を握ります。

特に、以下の3つの目的のために、スケジュール管理は重要です。

タスクもれを防ぐため

ホームページ制作では、「要件定義」「デザイン」「コーディング」「テスト」など、複数のタスクが存在します。
各タスクが適切に管理されていないと、重要な工程がもれてしまい、後戻りや品質低下のリスクが高まってしまいます。

そのため、各タスクの担当者を明確にした上で、タスクごとに期限を設定し、進捗を定期的に確認することが重要です。

関係者の役割と責任範囲を明確にするため

誰が何を担当しているのかが明確でないと、業務の重複や対応もれが発生する可能性があります。
特に、中小企業では、限られた人材で複数のタスクを担当するケースが多いため、役割の明確化が必須です。

プロジェクトリーダーを配置し、責任者を明確にすることと、チーム内で役割分担を共有し、認識のズレを防ぐことが大切です。

現在の進行状況を可視化するため

スケジュールを管理することで、どのタスクが進行中で、どのタスクが遅延しているのかが明確になります。
この結果、早期に遅延要因を特定し、適切な対策を取ることができるようになります。

進行状況を可視化するプロジェクト管理ツールを活用したり、定期的に進捗報告のミーティングを実施したりすることが大切です。

ホームページ制作のスケジュールの立て方

ホームページ制作を成功に導くためには、スケジュール設計が欠かせません。
スケジュールがあいまいだと、プロジェクトの遅延やコスト増加、品質の低下が起こる可能性が高まります。

ここでは、ホームページ制作のスケジュールの立て方を具体的なステップに分けて解説します。

1.全体のゴールと目的を明確にする

ホームページ制作の目的やゴールが曖昧だと、各工程で迷いが生じ、プロジェクトが遅延する原因になります。

以下のポイントを明確にしましょう。

目的を明確化する

目的の例としては、下記のようなものがあります。

・問い合わせ件数を増やす
・製品・サービスの認知度を向上させる
・SEO対策で検索順位を向上させる

成果指標(KPI)を設定する

成果指標(KPI)の例としては、下記のようなものがあります。

・月間の問い合わせ件数
・サイト訪問者数
・コンバージョン率

2.要件定義を行う

次に、要件定義を行います。
この段階で、以下の内容を整理しておきましょう。

ターゲットの明確化

ターゲットを明確化する際に考えるべきなのは、たとえば、下記のようなことです。

・誰に向けたホームページなのか
・顧客のペルソナや購買行動を考慮

必要な機能のリストアップ

必要な機能としては、たとえば、下記のようなものがあります。

・問い合わせフォーム
・商品・サービスページ
・会員ログイン機能

3.タスクを大きく分解する

つづいて、プロジェクト全体を「要件定義」「デザイン」「開発」「テスト」「公開」といった大きなタスクに分けましょう。

大まかなタスク分類例

・要件定義…ゴールやKPI、機能要件を明確化
・設計…サイトマップ作成、ワイヤーフレーム作成
・デザイン…ビジュアルデザイン、ユーザーインターフェイスデザイン
・開発…コーディング、システム実装
・テスト…デバッグ、動作確認、セキュリティテスト
・公開…サイト公開、運用体制の整備

4.タスクを細分化して割り振る

大きく分けたタスクをさらに細かい作業単位に分解し、各担当者に割り振ります。
各タスクの責任者を明確化し、進捗状況を可視化しましょう。

タスク分解の例

・デザインフェーズ…トップページデザイン、下層ページデザイン
・開発フェーズ…HTML/CSSコーディング、CMS設定、フォーム開発
・テストフェーズ…各ブラウザでの動作確認、SEOテスト

5.スケジュールのマイルストーンを設定

マイルストーンとは、プロジェクトの重要な節目のことです。
各フェーズの完了時期を設定し、進捗を確認するためのポイントとしましょう。

その上で、各マイルストーンで進捗確認のミーティングを行い、遅れや課題を早期に発見・修正しましょう。

マイルストーン例

・要件定義完了…プロジェクト開始後2週間
・デザイン完了…開始後6週間
・開発完了…開始後12週間
・テスト完了…開始後14週間
・公開…開始後16週間

6.スケジュール管理ツールを活用する

効率的なスケジュール管理には、プロジェクト管理ツールの活用が有効です。プロジェクト管理ツールで進捗状況を一目で確認できるように設定し、各担当者がタスクを明確に把握できるように工夫しましょう。

代表的なプロジェクト管理ツールとしては、たとえば、TrelloやAsana、Backlogといったツールがあります。

7.定期的なミーティングを設定

プロジェクト中に定期的な進捗確認ミーティングを行い、遅延やタスクもれを防ぎましょう。

ミーティングでは、週次または隔週で進捗を確認し、遅延の原因を特定し、改善策を検討します。
また、次のフェーズに向けた準備などについても確認します。

8.ホームページ公開後の運用計画を立てる

ホームページは公開がゴールではなく、スタート地点です。
運用体制や保守作業の計画も忘れずに行いましょう。

スムーズな運用のために、定期的なコンテンツ更新計画や、アクセス解析による効果測定が必要です。
また、SEO対策も継続的に実施していく必要があります。

9.問い合わせを増やすための戦略

ホームページを公開しても、問い合わせが思うように増えない場合は、専門のコンサルティングサービスを検討してみてください。

ホームページ制作でのスケジュールの注意点・ポイント

ホームページ制作において、スケジュール管理が適切でない場合、遅延やコストの増大、品質の低下などが発生する恐れがあります。

これらを避けていただくため、スケジュールを立てる際の注意点とスケジュールを管理する際のポイントについて解説します。

スケジュールを立てる際の注意点・ポイント

まずは、スケジュールを立てる際の注意点・ポイントをご紹介します。

ゴールと目的を明確にする

ホームページ制作の最終的な目的(例:問い合わせ増加、SEO強化)を明確にしておきましょう。これで、KPI(重要業績評価指標)を設定し、達成基準を明確にすることで、全体のスケジュールが組み立てやすくなるためです。

逆に、ゴールが曖昧なままスタートすると、後戻り作業や仕様変更が増加し、スケジュールが崩れがちです。
初期段階でしっかりとゴール設定を行いましょう。

要件定義を徹底する

ホームページに必要なページ数、機能要件、デザインの方向性を事前に明確に定義しておきましょう。
その上で、関係者との認識を統一し、後から大きな変更が発生しないようにしましょう。

これで、後から「思ったのと違う」といった認識の齟齬が発生するのを防げます。

タスクを細分化し、マイルストーンを設定する

大きなタスクを細かく分解し、フェーズごとにマイルストーンを設定しましょう。
マイルストーンごとに進捗確認のミーティングを設けることで、早期に問題点を発見しやすくなります。

たとえば、以下のように設定していきます。

・要件定義完了…開始から2週間
・デザインフェーズ完了…開始から6週間
・コーディング完了…開始から12週間

バッファーを設ける

想定外の事態(要件変更、リソース不足など)に備え、スケジュールにはバッファー(ゆとり期間)を設けることが大切です。工程ごとに1週間程度の余裕を持たせることで、柔軟な対応が可能になります。

特に中小企業では専任の担当者が少なく、ほかの業務と並行してプロジェクトを進めるケースが多いため、無理のないスケジュール設計が求められます。

意思決定者を明確にする

プロジェクトの中で、最終的な意思決定を行う担当者を明確にしておきましょう。意思決定者が不在だと、確認作業や承認が遅れ、プロジェクト全体が停滞するリスクがあります。
各フェーズでの確認・承認担当者を事前に決めておきましょう。

スケジュールを管理する際の注意点・ポイント

次に、立てたスケジュールに沿って実行する際、つまりスケジュールを管理するフェーズでの注意点・ポイントを4つご紹介いたします。

進捗確認の頻度を設定する

定期的に進捗確認ミーティングを設定し、タスクの進捗状況を確認します。
遅延が発生した場合は、すぐに原因を特定し、解決策を講じましょう。

コミュニケーションを密に取る

関係者間の情報共有が不足していると、認識齟齬が発生し、トラブルの原因になります。
チャットツールやプロジェクト管理ツールを活用し、リアルタイムで情報共有を行いましょう。

進捗管理ツールを活用する

スケジュール管理は、エクセルやスプレッドシートよりも、専用のプロジェクト管理ツールを使用することで効率化できます。
たとえば、BacklogやRedmineなどが代表的です。

スケジュールの見直しを定期的に行う

一度立てたスケジュールがすべて完璧に進むことは稀です。
定期的にスケジュールを見直し、調整を行いましょう。

マイルストーンごとに進捗を評価し、必要に応じて計画を微調整すると、やりやすいでしょう。

まとめ

ホームページ制作は、企業にとって重要なプロジェクトであり、成功のカギを握る要素の一つが適切なスケジュール設計と管理です。
スケジュールが明確であれば、遅延やコスト超過を防ぎ、目的に合った高品質なWebサイトを効率的に完成させることができます。

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