SEO対策の費用はどのくらいかかる？費用相場や見積もり依頼の10のポイントを紹介！

SEO対策とひと言でいっても、コンテンツ作成やサイト設計などさまざまな施策があり、その費用も大きく変わってきます。サイトの規模によっても異なるため、SEO対策を外部に依頼する場合は、おおよその相場を把握しておくことが大切です。

【施策別】SEO対策費用の相場一覧

ここでは、主なSEO対策である5つの施策の費用相場を紹介します。

ここからは、SEO対策の費用相場について、施策内容とあわせて詳しく解説していきます。

SEOコンサルティングの費用

SEOコンサルティングは、Webサイトの現状分析から改善提案まで、総合的にサポートするサービスです。

SEOコンサルティングの費用は、一般的に月額10〜50万円程度です。Webサイトの規模やページ数によって料金は変動し、大規模サイトの場合は月額100万円以上になることも。具体的な費用は提供会社やプランによって異なります。

検索エンジンの評価基準に基づいてサイトを分析し、ターゲットユーザーの検索行動を考慮した最適なキーワード戦略を立案。定期的な成果測定を通じて、さらなる改善点を提示することで、継続的なサイトの成長をバックアップします。
総合的なアプローチにより、検索順位の向上だけでなく、サイト全体の価値を高めることが可能となります。

コンテンツSEOの費用

コンテンツSEOは、ユーザーに価値ある情報を提供しながら、検索エンジンからの評価を高めるサービスです。

コンテンツSEOの費用は、コンテンツの本数や文字数によって異なりますが、月額5万〜30万円程度が標準的な相場です。コラム記事を作成する場合、1記事あたりの単価は、数千円〜10万円程度。クオリティや専門性によって価格は変動し、高度な専門知識が必要な記事は、より高額になる傾向があります。

コンテンツのテーマ選定から、キーワードリサーチ、構成作成、ライティングなどを対応します。また、既存コンテンツの改善提案や、定期的なコンテンツ評価も実施。アクセス解析データを活用して記事の効果測定を実施し、より効果的なコンテンツ戦略の立案につなげていきます。こうした総合的なアプローチにより、オーガニック流入の増加を実現します。

内部SEO対策の費用

Webサイト内の構成を改善し、検索エンジンからの評価向上を目指すサービスです。

内部SEO対策は、月額制のプランは10〜30万円ほど、プロジェクト単位で依頼する場合10〜100万円程度の費用が一般的な相場です。ただし、Webサイトの規模や改善が必要な箇所によって費用は大きく変動するため、複数の会社で比較検討することをおすすめします。

キーワード分析では、ターゲットとなる顧客層が検索する単語を調査し、効果的な対策プランを立案します。また、サイト構造の最適化では、検索エンジンが理解しやすい論理的なサイト構造へと改善。ページ構造の見直しやコンテンツの改善を通じて、自然な検索流入の増加を図ります。

外部SEO対策の費用

外部SEO対策は、Webサイト外部からの評価を高め、検索エンジンの上位表示につなげる施策です。

外部SEO対策は月額制のサービスが中心で、月額1〜15万円程度が標準的な価格帯となっています。長期的な取り組みが必要なため、予算に応じて段階的に施策を実施することが有効です。信頼性の高い外部リンクを獲得するには、それなりのコストがかかるでしょう。

公的機関や業界の有力サイトなど、信頼性の高いWebサイトからリンクを獲得します。自然な形でリンクを増やすことで、検索エンジンからの評価向上につながります。SNSを活用し、サイトの認知度を高めることも効果的です。ユーザーの口コミや拡散を促すことで、間接的にSEO効果を生み出します。

SEOサイト設計の費用

新規サイト制作時のSEO戦略を立案するサービスです。

新規サイト構築におけるSEOサイト設計は、月額10〜100万円以上の費用が必要です。大規模なサイトの場合、ページ数や構造の複雑さに応じて100万円を超えることも珍しくありません。綿密な調査と分析が必要な作業のため、それに見合った予算設定が重要です。

事前調査と分析に基づき、最適なサイト構造を設計。ターゲット層の検索傾向を徹底的に調査し、効果的なキーワード戦略を策定します。競合サイト分析では、同業他社のサイト構造やコンテンツ戦略を分析し、差別化ポイントを明確にします。

SEO対策の料金体系には、さまざまな種類があります。ここでは、代表的な2つの料金体系について解説します。

安定した運用を実現する月額固定型

月額固定型は、SEO対策のサービスを月額または年額の固定料金で支払うプランです。

費用相場

最初の1〜2か月は、調査や初期設定に費用がかかるため、通常より高くなる場合があります。コンテンツ制作を含む場合は、1記事あたり1〜5万円程度の追加費用が発生することもあります。

メリット・デメリット

メリットは、費用が固定されるため予算管理がしやすく、計画的なマーケティング施策が可能なことです。複数のキーワードに対して同時に施策を打てるため、多角的なアプローチが実現できます。また、専任のコンサルタントが継続的にサポートするため、サイト運営の負担が軽減されます。

一方、デメリットは成果に関係なく毎月の支払いが発生する点です。成果が出なくても、費用がかかり続けます。サービスがパッケージ化されていることもあり、企業独自のカスタマイズが難しい場合もあります。

事例と費用目安

このように、月額固定型のSEO対策では目標や規模に応じて柔軟な料金設定が可能です。事例①では、初期費用を含めた総合的な改善プランを採用し、事例②では初期費用を抑えた継続的な施策実施を選択しています。定期的なレポーティングと改善提案が含まれるため、中長期的な視点でのサイト改善が実現できます。

成果に応じて料金が変動する成果報酬型

成果報酬型は、事前に設定した目標が達成された場合のみ費用が発生するプランです。

費用相場

キーワードの競合度や難易度により、料金は大きく変動します。また、上位表示を維持している間は継続して費用が発生するため、長期的なコスト管理が必要です。

メリット・デメリット

最大のメリットは、成果が出なければ費用が発生しないという点です。目標とするキーワードが上位表示されない限り支払いは不要なため、ムダなコストがかかりません。特定のキーワードで確実に上位表示を目指したい場合に適しています。

ただし、上位表示を達成すると月額固定型よりも高額になる場合があるのがデメリットです。また、短期的な成果を重視するあまり、長期的なSEO対策がおろそかになるリスクも。重要視しているキーワードの順位が下がっても、すぐに対策してくれないなどのトラブルも発生しやすいので注意しましょう。

事例と費用目安

成果報酬型のSEO対策は、目標達成時のみ費用が発生するため、リスクを抑えた依頼が可能です。事例①では、初期費用なしで成果報酬のみのプランを選択し、事例②では基礎改善を含めた成果報酬制を導入しています。ただし、競合状況やキーワードの難易度によって、達成までの期間は大きく異なります。契約前に、具体的な目標や達成期間の目安を確認することが重要です。

ここからは、SEO対策の見積もりを依頼する際に、失敗しないためのポイントについて解説します。

1.SEOの基礎知識を身につける

見積もりを依頼する前に、基本的なSEOの知識を身につけておきましょう。検索エンジンの仕組みや、SEOの基本的な考え方を理解しておくと、提案された施策の必要性や見積もり金額の妥当性を判断しやすくなります。

例えば、「コンテンツの質が重要」「モバイルフレンドリーなサイト作りが必須」といった、基本的な原則を押さえておくだけでも、打ち合わせの質が向上します。まずは、無料で閲覧できるGoogleの公式ガイドラインを確認することからはじめましょう。

2.重要キーワードは事前に洗い出す

順位を上げたいキーワードを事前に決めておくと、より正確な見積もりを取ることができます。メインとなるキーワードだけでなく、関連キーワードも含めて候補を用意しておくと、より現実的な提案が得られます。

例えば、「Webサイト作成」のような競争の激しいキーワードと、「Webサイト 制作会社 おすすめ」のような具体的なキーワードでは、必要な施策や費用が異なります。自社にとって重要なキーワードを5〜10個程度リストアップし、検索ボリュームや競合状況も確認しておきましょう。

3.具体的な目標設定を行う

「上位表示したい」といった漠然とした目標ではなく、具体的な数値目標を設定しましょう。
例えば、「主要キーワードで3ヶ月以内に10位以内、6ヶ月以内に5位以内を目指す」「問い合わせ数を2倍に増やす」など、ビジネス目標と連動した指標を決めておくと、必要な施策や予算を明確にできます。

4.適切な予算枠を設定する

SEO対策の成果は、予算に比例する傾向があります。しかし、やみくもに高額な予算を組むのではなく、事業規模や期待できる収益を考慮し、適切な予算枠を設定することが重要です。

月額50万円の予算であれば、コンテンツ制作やサイト内部の最適化など、基本的な施策をカバーできます。一方、競争の激しい業界や短期間での順位向上を目指す場合は、より大きな投資が必要になることもあります。

5.自社のリソースを把握する

見積もり依頼を行う前に、自社の体制や環境を正確に把握しておきましょう。社内にデジタルマーケティングの知識があるスタッフがいるか、コンテンツ制作を担当できるライターがいるかなど、利用できるリソースを整理しておくと、適切な依頼が可能になります。

例えば、Web制作の経験者がいれば、一部の作業を内製化することで費用を抑えられます。また、定期的なコンテンツ更新に対応できる人員体制があるかどうかも、外部業者の範囲を決める重要な判断材料となります。

6.対応範囲を明確にする

SEO会社に依頼する際は、月額費用に含まれる施策と、追加料金が必要な施策を明確に区別することが必要です。

例えば、「サイト内部の最適化」「既存コンテンツの改善」は、基本料金に含まれていても、「新規ページの制作」「サイトデザインの改修」は、別料金となるケースもあります。希望する施策が範囲外の場合は、別の依頼を検討しなければなりません。

また、レポートの作成頻度や打ち合わせの回数なども、しっかりと確認しておきましょう。

7.契約内容を詳細に確認する

SEO対策の契約内容は細部まで確認が必要です。特に契約期間や解約条件は、しっかりチェックしましょう。SEOの効果が出るまでには時間がかかるため、半年や1年という最低契約期間が設定されているケースが多くあります。中途解約時の違約金やプラン変更の可否など、事前に把握しておくことで、トラブルを防げます。

また、成果報酬型の場合は、「成果」の定義や支払い条件を具体的に確認することが重要です。月末締め翌月末払いが一般的ですが、会社によって異なる場合もあります。

8.過去の実績をチェックする

これまでの実績は、その会社のSEO対策の実力を判断する重要な材料となります。「業界のキーワードで3か月で5位以内に入った」「アクセス数が4倍に増加した」など、具体的な数字に基づく実績を確認しましょう。自社と似た規模や業界での成功事例があれば、より参考になります。

ただし、過去の実績だけでなく、現在の提案内容や対応力も重視して総合的に判断しましょう。

9.施策の具体的な戦略を確認する

提案内容が具体的かどうかもしっかりと確認しましょう。「コンテンツの最適化をします」といった抽象的な説明ではなく、「月に8本の記事を作成」「既存ページのお問い合わせフォームを改善」といった詳細な施策を提示しているかが重要です。

また、施策の優先順位や実施スケジュールについても、明確な説明を求めましょう。限られた予算を効果的に活用するため、どの施策に重点を置くのか、その理由は何かを理解しておく必要があります。戦略の具体性は、SEO会社の専門性や提案力を測る重要な指標となります。

10.複数社の見積もりを比較検討する

適正な費用を見極めるために、複数のSEO会社から見積もりを取得しましょう。見積もりでは、キーワード選定、コンテンツ最適化など項目ごとに実施内容を確認します。同じ予算でも、提案される施策の内容や範囲は、会社によって異なります。単純な価格の比較だけでなく、施策の具体性、担当者の専門性、サポート体制なども含めて判断しましょう。

また、複数の見積もりを比較することで、業界の相場観をつかむことができ、適正な予算設定の参考にもなります。

最後に、SEO対策の費用面で注意すべきポイントを紹介します。

低価格すぎるSEOサービス

SEO対策の見積もりを比較する際、極端に安価なサービスには要注意です。市場価格とかけ離れた低価格のプランには、検索エンジンのガイドラインに違反する手法を使ったり、質の低いコンテンツを大量生産したりする業者が含まれているかもしれません。

このような不適切な施策では、一時的に検索順位が上昇しても、その後のアルゴリズム更新で大幅に順位を落とすリスクがあります。

また、担当者と十分なコミュニケーションが取れず、自社のビジネスゴールに沿った戦略を立てられない可能性も高くなります。価格だけでなく、提案内容の具体性や実績、アフターフォローの体制なども含めて総合的に判断することが、成果につながるSEOパートナーを選ぶポイントです。

「確実に順位を上げられる」という成果報酬型サービス

成果報酬型のSEO対策を利用する際も注意が必要です。「特定のキーワードを1か月で上位表示」「必ず上位表示できる」といった断定的な表現を使う業者は、規約違反の手法を用いている可能性があります。検索エンジンのアルゴリズムは非公開で常に変動するため、100％の保証は不可能です。

料金体系にも注目しましょう。キーワード単位の成果報酬を設定する会社は、短期間での順位上昇を優先するあまり、Googleのガイドラインに違反する「ブラックハットSEO」を実施するリスクがあります。

「ブラックハットSEO」とは、不正に検索順位を上げる手法のことです。具体的には、キーワードの過剰埋め込み、自動生成コンテンツ、不自然な被リンクの購入などが含まれます。発覚するとペナルティを受け、検索結果から除外されるリスクがあります。

適切な費用で長期的な成果を得るためには、コンテンツの質を重視した施策を提案する会社を選びましょう。月額制で具体的な作業内容が明示されている料金プランは、透明性が高く安心です。

「外部リンク費用」は内訳を確認

外部リンク施策を依頼する際は、施策の内容を細かく確認しましょう。なかには、Googleの規約違反にあたる「有料リンク」を利用しているケースもあります。

有料リンクとは、検索順位を不正に操作する目的で、金銭を支払い取得する被リンクのことです。「月額固定で多数のサイトからリンクを設置」といったサービスもありますが、これらはGoogleの規約違反に該当します。

SEO対策の見積もりを取得する際は、外部リンク費用が含まれているかを確認し、その具体的な施策について詳しく説明を求めることが重要です。

適切なSEO対策を実施すれば、検索順位の向上やWebサイトへの集客増加、売上増加につながります。

ただし、「ブラックハットSEO」や「有料リンク」などの危険な施策には十分注意が必要です。自社のSEO戦略を明確にし、複数の業者から見積もりを取得して比較検討しましょう。また、実績や事例、契約条件を詳しく確認することも大切です。

最初は、費用対効果に不安を感じるかもしれませんが、信頼できるSEO会社を選び、長期的な視点で取り組むことで、Webサイトの価値を確実に高めることができます。SEOの基礎知識を身につけ、明確な目的意識を持って取り組めば、着実に成果を実感できるはずです。

「何を改善すればいいのかわからない」「SEO対策の成果を知りたい」など、WebサイトやSEOに課題をお持ちの方は、まず自社サイトの現状を把握することからはじめてみましょう。
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