サイト構成で、サービス導入後を具体的に想起させて検討を後押しする「導入事例」のページを用意できている
企業の製品サービスサイトを見ると、「導入事例・実績」のページは必ずといって良いほど用意されています。一見、これらの「事例」のページは「機能・価格」のページと比べれば主要ではないサブ的な要素と感じるかも知れません。
ただ、製品サービスを検討している見込顧客からすれば、「トップ」や「選ばれる理由」「機能」などのページは、製品サービスの提供企業が「自画自賛」している主観的な情報でしかありません。
その一方で、「導入事例・実績」のページは「客観的」な意見の情報となるため、見込顧客からすればサブどころか極めて「主要な要素」といえます。
作業手順
製品サービスサイトにおいて、「導入事例」を設置する意味を理解する
事例は、実際に製品サービスを導入/利用している顧客の「クチコミ」とも言えるコンテンツのため、第3者的な意見として、製品サービスを検討している見込顧客にとっては、導入するかどうかを判断する有益な材料となります。
そのため、製品サービスサイトの「構成要素」としては、なくてはならないページです。実際に、大部分の企業が、以下のようないくつかのパターンで事例ページを用意しており、利用者の検討を推し進めるようにしています。
- 見込顧客と似たような「困りごと・課題」のケース
- 見込顧客と似たような「業種・業態」のケース
- 見込み顧客と似たような「企業規模」のケース
見込顧客の担当者としては、自社と似たケースがあればサービス導入後にどのようになるかが想起しやすく納得性も高いため、社内決裁しやすいというのもあります。
さらに、事例のページも記事コンテンツという体裁になることが多いことから、ブログ/コラムと同様に、検索エンジンから評価されやすいページなります。顧客からの声をもとにしながらも「重要キーワード」「サジェストキーワード」を、文章中に使って作成することで、SEO対策もできます。
せっかくなので「画像キャプチャ」や、コンテンツの「目次表示」をすることで、より関心を持ってもらって行動を後押ししましょう。
「導入事例」のページを、自社サイト内に設置してみる
実際に、事例ページを開設するなら「グローバルナビゲーション」にもリンクを設置して、トップページからすぐ遷移できるようにしましょう。製品サービスを検討している利用者にとって「事例」の優先順位は決して低くないため、すぐ見つかる位置にあった方が良いです。
それぞれの「事例」の作成にあたっては、以下の内容などを事前に取り決めておく必要があります。特に、事例コンテンツの構成設計のときには、どのような「重要キーワード」「サジェストキーワード」を盛り込むかなど、ある程度は想定しておいた方が望ましいです。そのほうが、検索流入しやすい事例となります。
- 事例コンテンツの構成設計
- インタビューする既存顧客を選定
- 取材するライター・カメラマン等を手配
- 取材日時・所要時間・会場を決定
一般的な、事例コンテンツの構成は以下のようになります。
- 導入企業の基本データ
- 企業が抱える「困りごと・悩み・課題」(商談が少ない、工数がかかりすぎる、人手不足など)
- 製品サービスの選定理由(商談時のソリューション、製品サービスの機能性など)
- すぐれた点、機能(操作しやすさ・手厚いサポート・低価格・多機能など)
- 成果・メリット(売上向上/商談増、業務効率化、生産性向上など)
- まとめ
事例の「数」は、多いに越したことはないですが最初は少なくとも徐々に増やしていけば問題ありません。まずは事例ページを開設することから始めましょう。
まとめ
1つでも当てはまったらチェックしましょう。
- 製品サービスサイトにおいて、「導入事例」を設置する意味を理解する
- 「導入事例」のページを、自社サイト内に設置してみる