自社の製品サービスにとっての競合サービスを「ベンチマーク」して、自社との「違い」を把握できている
デジタルマーケティングでは、まずは「ベンチマーク」を設定してから目標を設ける
ベンチマーク(Bench Marking)とは、自社の製品サービスや、ビジネスフローなどをある「基準」と比べて評価する手法のことを言います。なんらかの追いかけけるべき基準を設定することで、自社が置かれている状況を比較しながら客観的にみることができます。
具体的には、売上・生産性、コストなど、デジタルマーケティングであればサイトへのアクセス解析でわかる数値などが対比しやすいデータではないでしょうか。
作業手順
ビジネスにおける基準設定〜評価手法である、「ベンチマーク」を知る
中小企業が、競合他社の取り組みを「ベンチマーク」することのメリット
では、ベンチマークすることでどのようなメリットがあるのでしょうか。ただ漫然とデジタルマーケティングに取り組んでいても対比するものがなければいつまでに何をすべきかという実感を持つことができません。自社サイトのパフォーマンスなどは何らかの基準への達成状況を見ることで今後いつまでに何をすべきかがが明確になってきます。
差分を知って目標を決めることができる競合他社の製品サービスのなんらかの数値、あるいは自社における過去の好調時の実績値などと比べることで、その差分を知ることができます。
比較することで自社が競合他社の製品サービス・ビジネスフローに対して何が劣っているか、何が非効率かが明確になります。
競合他社と比べて劣っていること、非効率なことがわかればどのように改善すべきかを考えることができます。他社の良い点は積極的に模倣することで質を上げることができるでしょう。
このように、ベンチマーキングすれば目標がよりはっきりし、未来への行動が明確になります。デジタルマーケティングにおいて何をすれば良いかも判断しやすくなるでしょう。
実際に、自社のデジタルマーケティングにおいて「ベンチマーク」を設定してみる
「ベンチマーク」を決めてから、状況を受けて行動するまでの流れ
ここまでで、デジタルマーケティングにおいて、まずは「ベンチマーク」することの重要性は理解できたと思います。次には、実際にベンチマークをする時にはどのあたりを考慮すれば良いかについても触れてみましょう。
(1)何をベンチマークするか決めるまずは、基準としてベンチマークすべき対象を選びます。デジタルマーケティングにおいては、自社との業界内のポジションが近いもしくは上位の企業サイトを参考にするのが良いでしょう。あるいは業界において下位の企業であっても、スタートアップ・ベンチャー企業などのデジタルマーケティングに長けている印象がある企業があれば候補に入れておいた方が良いかもしれません。
ベンチマークする対象を決めたら、サイト構成や記事コンテンツ、ウェビナーやホワイトペーパーの数量なども参考になってきます。外部ツール等でアクセス数などもチェックできるのであればここもベンチマークすべき数値となってくるでしょう。
ベンチマークの情報を集めたら、自社との差分や達成状況をもとにどのように自社に取り入れていくかを考えます。どのような指標を追跡し、状況に応じてどのようなアクションを取るかを考案しておきます。なお、ベンチマークする対象はひとつではなくて良いと思います。例えばサイト構成はA社、ウェビナーはB社など良いところは積極的に日々の動きを追いかけるようにしましょう。
ベンチマークは、自社のパフォーマンスを向上させる手法としてはシンプルですが有効です。中小企業が業界内で成長していくには常に周囲を見回しながら、製品サービスやプロモーション手法など模倣できるものは取り入れ、独自のものは伸ばしていくことが大事です。そのためにも基準としてのベンチマークを設け、常に周りとの差分を知っておくことが重要です。
まとめ
1つでも当てはまったらチェックしましょう。
- ビジネスにおける基準設定〜評価手法の「ベンチマーク」を知ることができた
- 自社のデジタルマーケティングにおいて「ベンチマーク」を設定することができた