ディスプレイ広告（バナー広告）とは何か、その特徴を理解できている

潜在的な見込顧客に向けて視覚的な広告配信で、認知向上および関心・需要喚起

ディスプレイ広告は、デジタル広告の中でも自社や製品サービスを広く知ってもらうのに効果的な手法です。ディスプレイ広告は、設定した特定のターゲット層に表示することができるため、関心を持つ利用者を絞り込んでアプローチすることができます。地域、性別、年齢、関心などの項目を選んで効率的にリーチできます。

また、ディスプレイ広告には「インプレッション課金」だけでなく「クリック課金制」で運用できる配信形式もあるため、予算の限られた中小企業にとっても費用対効果を考えながら実行できる手法です。広告原稿はリスティング広告（検索連動型広告）とは異なっており、テキストだけではなく「画像・動画」などを出稿形態として、インターネット利用者が関心を持っているページやアプリ、SNSのフィードに視覚的に目立つ形で表示させることができます。

中小企業がディスプレイ広告で成果を上げるためには、ターゲティング設定と配信形式をしっかりと設計し、効果測定しながら改善を重ねることが大切です。

リスティング広告（検索連動型広告）とはどのような点が異なるのか

リスティング広告は「検索キーワード」に基づき、ある程度はニーズが顕在化している見込顧客に対して、直接的に訴えるテキストでアプローチして行動を喚起する広告手法です。一方でディスプレイ広告は、まだニーズや課題をよく認識していない潜在層に向けてより視覚的にリーチすることで、関心や需要を喚起することができる広告と言えます。そのため、中小企業の担当者としては広告出稿の目的をよく固めた上でどちらを選択するか決める必要があります。

続いて、ディスプレイ広告の出稿媒体について確認しておきましょう。主な出稿媒体としては「Googleディスプレイネットワーク（GDN）」「Yahoo!ディスプレイ広告（YDA）」、また「SNSのプラットフォーム（Facebook、Instagramなど）」が代表的です。これらの媒体は、それぞれ異なる特性や配信形式を提供しているため、ターゲットに合わせた選択が可能です。

GoogleとYahoo!、SNSのディスプレイ広告比較

Googleディスプレイ広告は、Googleディスプレイネットワーク（GDN）を通じて、多くのウェブサイト、アプリ、YouTubeなどのコンテンツプラットフォームに配信されます。Googleがパートナーとしているニュースサイトやブログ、コミュニティサイトなどには広告用のバナー枠が設けられており、ディスプレイ広告はその枠内に表示されます。例えば、記事の本文中や記事の上部・下部、サイドバーに配置されることが一般的です。

Yahoo!ディスプレイ広告（YDA）は、日本国内の利用者が多いYahoo! Japanの各種サービスを通じて広告を配信します。Yahoo! Japanの各ページには、目立つ位置にディスプレイ広告が配置されています。ページ上部のヘッドラインバナーや、ページの中間・下部に配置されるスクロール広告などがあります。

SNSのプラットフォームでのディスプレイ広告は、FacebookやInstagramなどのフィードやストーリーに表示されるため、日常的にSNSを利用する層に対して自然な形で訴求することが可能です。特に視覚的なコンテンツに親しんでいるユーザーには効果的に訴求でき、ターゲティングの精度が高いため、企業が必要とする条件で広告を配信しやすい媒体となっています。

ディスプレイ広告は、出稿媒体によって異なりますがリスティング広告と同様にターゲティング配信することが可能です。

こうしたターゲティング設定をしっかり行うことで、企業は自社のニーズやターゲット層に合わせた効果的な配信ができます。ディスプレイ広告の媒体・形式をよく理解して、最適な選択を行いましょう。